[11日 ロイター] - 米国株式市場は大幅続落となった。ロシア・ウクライナ間の緊張の高まりを受けた。
S&P主要11セクターのうち9セクターが下落。情報技術が3.0%安、一般消費財が2.8%安と下げを主導した。一方、原油価格が7年ぶりの高値を付けたことで、エネルギーは2.8%上昇した。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、ロシアはウクライナ侵攻に十分な兵力を集結させたとし、侵攻はいつ開始されてもおかしくはないとの見方を示した。おそらく空爆で始まるとの見解を示し、首都キエフへの奇襲もあり得るとした。
グレート・ヒル・キャピタルのマネジングメンバー、トーマス・ヘイズ氏は「ウクライナ情勢が週末にどう展開するか、各国首脳らが収拾できるのかを確認する必要がある。収拾できなければ、その影響は深刻なものになりかねず、市場はこれを懸念している」と述べた。
エヌビディアが7.3%安、アマゾン・ドット・コムが3.6%安、アップルとマイクロソフトが2%超値下がりし、S&P500を押し下げた。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)は4.83%安となった。
商いは増加し、米取引所の合算出来高は134億株。直近20営業日の平均は126億株だった。
週間ではS&P500が1.8%、ナスダックが2.2%それぞれ下落した。
インフラストラクチャー・キャピタル・マネジメントの兼最高投資責任者(CIO)、ジェイ・ハットフィールド氏は「ウクライナが攻撃されれば、見通しの不確実性が高まり、米連邦準備理事会(FRB)が現在の市場想定よりもハト派になるとのわれわれの見解の信憑性が増す」と述べた。
米ミシガン大学が11日発表した2月の消費者信頼感指数(速報値)は61.7と、1月の確報値67.2から低下し、2011年10月以来の低水準となった。インフレ率が短期的に上昇し続けるとの予想が重しになった。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は続伸し、1月末以来の高水準を付けた。
個別銘柄では、不動産サイトのジロー・グループが12.7%上昇。四半期売上高が市場予想を上回った。
一方、スポーツ用品小売アンダーアーマーが12.5%安。今四半期の利益率が圧迫されていると警告した。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.40対1の比率で上回った。ナスダックでも2.54対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34738.06 -503.53 -1.43 35267.8 35431. 34620.
9 15 52
前営業日終値 35241.59
ナスダック総合 13791.15 -394.49 -2.78 14213.6 14246. 13733.
2 70 16
前営業日終値 14185.64
S&P総合500種 4418.64 -85.44 -1.90 4506.27 4526.3 4401.4
3 1
前営業日終値 4504.08
ダウ輸送株20種 15000.22 -390.48 -2.54
ダウ公共株15種 924.77 +0.72 +0.08
フィラデルフィア半導体 3365.25 -170.86 -4.83
VIX指数 27.36 +3.45 +14.43
S&P一般消費財 1423.52 -41.38 -2.82
S&P素材 527.95 -8.16 -1.52
S&P工業 840.15 -12.82 -1.50
S&P主要消費財 784.66 -2.42 -0.31
S&P金融 666.25 -9.82 -1.45
S&P不動産 284.60 -3.88 -1.34
S&Pエネルギー 534.65 +14.53 +2.79
S&Pヘルスケア 1518.33 -20.59 -1.34
S&P通信サービス 234.52 -6.11 -2.54
S&P情報技術 2717.49 -84.22 -3.01
S&P公益事業 340.04 +0.03 +0.01
NYSE出来高 11.93億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26945 - 755 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26930 - 770 大阪比
米国株式市場=大幅続落、ウクライナ情勢巡る懸念で - ロイター (Reuters Japan)
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