イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げ、0.5%とした。7%を超えると見込むインフレ率を視野に、金融政策委員会(MPC)メンバー9人のうち4人は50bp利上げを主張した。
今後数カ月の緩やかな追加引き締めが必要だとの点では全員が一致した。ポンドと英国債利回りは上昇。短期金融市場は追加利上げ見通しを前倒しし、政策金利が5月までに1%に達することを織り込んだ。
中銀はまた、過去10年の量的緩和(QE)の下で積み上げた8950億ポンド(約140兆円)の保有資産について縮小を開始。保有国債の満期償還金の再投資を直ちに停止する。これは2025年までに2000億ポンド余りの圧縮につながる。200億ポンド規模の社債は23年末までに全額放出する。
ベイリー総裁は3日、政策判断発表後の記者会見で「輸入インフレの一部が国内経済に定着し、高インフレが長期にわたって続くリスクに直面している」と語った。
今回の政策判断でMPCは、中銀の予想に沿って経済が展開する場合、「今後数カ月にさらなる緩やかな引き締めが適切となる公算が大きい」と説明した。
MPCはインフレ見通しを引き上げ、4月に7.25%でピークを付けると予想。これまでは6%前後がピークとみていた。
労働市場の逼迫(ひっぱく)が続いているとの認識も示し、賃金上昇率の予想も大幅に引き上げて今後1年に4.75%に達すると予測した。エネルギー価格の上昇が物価圧力を強め、生活費増大が国内総生産(GDP)の伸びを鈍化させると見込む。
こうした状況を踏まえ、ラムズデン、ソーンダース、マン、ハスケルの4氏が50bp利上げを主張。ベイリー総裁ら過半数は25bp利上げを支持した。
原題:
BOE Hikes Rates as Four Officials Push for 50-Basis-Point Rise(抜粋)
BOE Hikes Rates as Four Officials Vote for a Bigger Increase (3)(抜粋)
(第4段落以降に情報を追加します)
英中銀が25bp利上げ、委員4人は50bp主張-QE巻き戻し開始 - ブルームバーグ
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