米連邦公開市場委員会(FOMC)は21、22両日に開催した定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定した。また債券購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)を近く開始する可能性が高いことを示唆したほか、2022年に利上げを開始する方向に傾きつつあることを明らかにした。
FOMCは会合後に発表した声明で、雇用と物価の目標に向けた進展が「おおむね予想通りに継続した場合、委員会は資産購入ペースの減速が近く正当化されると判断する」と説明した。
また四半期ごとに発表する経済予測では、早ければ22年の利上げ開始が適切か否かに関して当局者の見解が二分されていることが分かった。6月時点の予測では、23年まで利上げはないというのが予測中央値で示されていた。
FOMCはFF金利誘導目標の据え置きのほか、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を月額合計1200億ドル(約13兆1500億円)のペースで購入を継続することも決定した。
今回の経済予測では、2024年の予測が初めて公表された。予測中央値では、同年末のFF金利1.8%が示唆されている。23年末の予測中央値は1%で、6月時点での予測(0.6%)から引き上げられた。
インフレについての予測中央値は、22年が2.2%(6月時点は2.1%)、23年は2.2%で6月時点の予測から変わらず。失業率は22年が3.8%、23年は3.5%と、共に6月時点から変わらず。国内総生産(GDP)の伸び率については22年が3.8%、23年は2.5%で、共に前回の予測を上回った。
FOMCメンバーによる 2021年経済予測: (表)
原題: Fed Signals Bond-Buying Taper May Start Soon, Split on 2022 Hike(抜粋)
(金利・経済予測について追加し、更新します)
FOMC、近い将来のテーパリング開始示唆-22年利上げに傾く - ブルームバーグ
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