[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は上昇し、S&P総合500種指数とナスダック総合指数が終値で最高値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受け安心感が広がった。
株価指数は週間でそろって値上がりした。
パウエル議長は27日、米年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)での講演で、テーパリング(量的緩和の縮小)開始時期について、年内が適切との見方を示しながらも、具体的な時期については明言を避けた。
ハーベスト・ボラティリティー・マネジメントのリサーチ&トレーディング部門責任者、マイク・ジグモント氏は「反射的な押し目買いの検証と、市場によるハト派的なFRBの受け入れが起こる」との見方を示した。
他のFRB当局者では、セントルイス地区連銀のブラード総裁や米クリーブランド地区連銀のメスター総裁が、テーパリングは間もなく開始し、来年には終了すると発言した。
経済指標では、7月の個人消費支出が前月比0.3%増と、6月の1.1%増から鈍化した。個人消費支出(PCE)価格指数は、食品とエネルギーを除いたコア指数が前年同月比3.6%上昇と、2カ月連続で同じ伸びとなった。
業種別では、11業種中10業種が値上がりし、エネルギー株の伸びが目立った。
個別銘柄では、衣料小売りのギャップが0.6%高。通期の純売上高見通しを上方修正した。
半導体大手のエヌビディア<NVDA.Oは2.6%高。540億ドルの英半導体設計大手アーム買収計画を巡り、来月初めに欧州連合(EU)に承認を求める見通しだ。
フィットネス機器販売のペロトン・インタラクティブは8.5%安。主力のエクササイズバイクの20%値下げによって短期的に利益が圧迫されるとの見通しを示した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.21対1の比率で上回った。ナスダックでは3.40対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は86億7000万株。直近20営業日の平均は89億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35455.80 +242.68 +0.69 35231.1 35479.1 35231.1
1 8 1
前営業日終値 35213.12
ナスダック総合 15129.50 +183.69 +1.23 14969.7 15144.4 14966.5
7 8 2
前営業日終値 14945.81
S&P総合500種 4509.37 +39.37 +0.88 4474.10 4513.33 4474.10
前営業日終値 4470.00
ダウ輸送株20種 14905.00 +181.29 +1.23
ダウ公共株15種 932.25 +0.48 +0.05
フィラデルフィア半導体 3436.45 +66.07 +1.96
VIX指数 16.39 -2.45 -13.00
S&P一般消費財 1449.28 +12.94 +0.90
S&P素材 539.17 +7.06 +1.33
S&P工業 885.51 +6.11 +0.69
S&P主要消費財 742.89 +2.56 +0.35
S&P金融 647.31 +8.37 +1.31
S&P不動産 292.67 +2.52 +0.87
S&Pエネルギー 369.21 +9.44 +2.62
S&Pヘルスケア 1566.06 -2.57 -0.16
S&P通信サービス 284.06 +4.48 +1.60
S&P情報技術 2771.73 +26.56 +0.97
S&P公益事業 346.58 -0.11 -0.03
NYSE出来高 7.70億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27865 + 225 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27855 + 215 大阪比
米国株、S&P500とナスダックが最高値 FRB議長講演で安心感 - ロイター (Reuters Japan)
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