ＪＲ北海道は、運休が続いていた札幌駅を発着する列車のうち、札幌と小樽の間について、８日午後７時半ごろから順次、運転を再開しました。一方、札幌と新千歳空港の間は８日は運休とし、９日朝からの運転再開を目指しています。
ＪＲ北海道は、除雪が追いつかないため、６日の午後から、２日以上にわたって、札幌駅を発着する列車を運休してきましたが、札幌と小樽の間から順次運転を再開することになりました。
ＪＲ札幌駅では、午後７時前に、再開後最初の列車となる臨時列車の運行が、アナウンスされると、改札口に利用客が集まり、駅員に状況を確認しながら、運転の再開を待ちました。
そして、午後７時１５分すぎに改札が始まると、利用客は、次々に改札口を通って小樽行きの普通列車が出発するホームに向かっていました。
そして、午後７時半ごろ、小樽行きの各駅停車の臨時列車が札幌駅を出発しました。
札幌駅を出発した列車で小樽駅に着いた乗客からは「良かった」などと運転再開を歓迎する声が出ていました。
札幌市内でアルバイトをした帰りという小樽市の男子大学生は「帰ることできて本当に良かった。けさは前乗りしていた札幌のホテルからアルバイトに向かいました。駅員は頑張っているので感謝したい」と話していました。
また、仕事帰りの小樽市の女性は「きのうは鉄道だけでなくバスも止まって帰ることができなかったので、札幌のホテルに泊まりました。早く家に帰りたい」と話していました。
一方、大阪から観光で来た女子大学生は「今晩、小樽のホテルを予約していたので列車が動いてラッキーでした。あしたは新千歳空港まで行かなくてはならないので、空港まで列車が動いてくれたらありがたい」と話していました。
ＪＲによりますと、８日、この列車を含めて札幌発小樽行きは５本、小樽発札幌行きは４本の運転を予定しているということです。
一方、当初、８日夜の再開を目指していた札幌と新千歳空港の間については、北広島駅に留め置かれた列車が動かせないことから、８日は運休とし、９日朝からの運転再開を目指しています。
また、函館線の札幌と岩見沢の間については、９日夜の運転再開を目指すということです。
札幌駅を発着する特急列車と学園都市線については、９日も終日、運休させる予定で、再開のメドは立っていません。
ＪＲ北海道の宮越宏幸鉄道事業本部長は会見で「学園都市線と特急列車をどうするのかということは、いま計画を立てている段階だ。あさって（１０日）からすべて再開するという状況にはなく、作業の進捗をみながらの判断になる」と述べました。
（ＪＲ ８日の運休・部分運休は７０１本に）
８日に運休、または部分運休を決めているのは、札幌駅を発着する列車を中心に、特急と快速・普通列車、あわせて７０１本にのぼっています。
このうち、特急は、札幌と函館を結ぶ「北斗」、札幌と東室蘭を結ぶ「すずらん」、札幌と旭川を結ぶ「カムイ」と「ライラック」、札幌と釧路を結ぶ「おおぞら」、札幌と帯広を結ぶ「とかち」、札幌と稚内を結ぶ「宗谷」が終日、いずれもすべての区間で運休します。
また、旭川と稚内を結ぶ「サロベツ」の１号と４号がすべての区間で運休するほか、札幌と網走を結ぶ「オホーツク」は札幌と旭川の間で終日、運休します。
さらに、快速・普通列車で運休、または部分運休を決めているのは、「函館・千歳線」で札幌などと新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」１３５本を含む２２８本、「函館線」で１９９本、「学園都市線」で１１３本、「石勝線」で１２本、「室蘭線」で２３本、「根室線」で１８本となっています。
また、ＪＲ北海道バスや北海道中央バスなどでも、札幌市内の路線を中心に一部で運休が続いています。
ＪＲやバス各社は、ホームページなどで最新の運行情報を確認するよう呼びかけています。
ＪＲ札幌ー小樽 運転を再開 新千歳空港方面は９日を目指す｜NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
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