10日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前日の米株式市場で主要株価指数がそろって上昇した流れを受け、東京市場でも運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが優勢となりそうだ。好決算銘柄への物色も支えとなる。日経平均は2万7900円が上値メドになりそうだ。
9日の米株式市場ではダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比305ドル高の3万5768ドルで終えた。米長期金利の低下でハイテク株に見直し買いが入った。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸し、2.1%高となった。
日本時間10日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物3月物は前日の清算値より270円高い2万7820円で取引を終えた。10日の東京市場でも、この水準にさや寄せする形で高く始まりそうだ。
日本時間10日夜には1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控える。米金融政策の先行きを見極める上で注目度は高い。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想によると、前年同月比の上昇率が7.2%。予想を上回る伸びとなれば、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め観測が一段と強まり、グロース(成長)株を中心に売り圧力が強まる可能性がある。
東京市場は11日が建国記念の日で休場となる。日本の連休中に米CPIを受けて米株式相場が大きく変動するリスクへの警戒感が高まりやすい。10日は朝方の買い一巡後は持ち高調整の売りが出て、日経平均は伸び悩む可能性がある。
個別ではホンダに注目だ。9日の取引終了後に2022年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2%増の6700億円になりそうだと発表した。従来予想から1150億円上方修正し、一転して増益となる。販売店に出す販売奨励金(インセンティブ)の抑制やコスト削減が寄与する。
10日は東京エレクトロンやマツダが21年4~12月期決算を発表する。米国ではツイッターやコカ・コーラが21年10~12月期決算の発表を予定する。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
米株高支え、連休前の持ち高調整重荷(先読み株式相場) - 日本経済新聞
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