茨城県日立市のJR日立駅前の「イトーヨーカドー日立店」が16日、閉店した。午後7時すぎ、浦川昌志店長が「長くご愛顧いただき、そして助けていただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べると、シャッターが下ろされ、30年の歴史に幕を閉じた。
同店は1991年10月、駅前の中核商業施設としてオープンしたが、郊外型大型商業施設の進出やネット通販の普及に伴う競争激化、コロナ禍による売り上げ減少などから閉店を決めた。
家族で最後の買い物に訪れた市内の主婦(60)は「なじみの店があったので寂しい。街の雰囲気がどんどん暗くなっていくのが心配」と閉店を惜しんでいた。
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閉店により懸念されているのが、駅前商店街のさらなる空洞化だ。後継店舗について、市は商業施設の誘致を基本に交渉を進める方針。テナントが埋まらなかった場合は、テレワークなどのビジネス機能や、高校生、高齢者らの交流スペースを兼ね備えた複合拠点施設も視野に整備を進める。
当面は、駅前地区の買い物環境を維持するため、隣接施設や商店街に週末、期間限定ショップをオープンさせる。生活雑貨店「無印良品」や市内の農水産物販売業者も出店予定で、ここでの売り上げ状況を見極めながら、各業者が後継テナントとして出店の可否を検討するとみられる。
30年の歴史に幕「街の雰囲気どんどん暗く」…「イトーヨーカドー」閉店 - 読売新聞オンライン
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