【9月25日 AFP】(更新)カナダで拘束され、米国が身柄引き渡しを求めていた中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)は24日、米検察当局との司法取引で合意した。カナダの裁判所はこれを受け、米国への身柄引き渡し審理を打ち切り、保釈条件の解除を命令。孟被告は事実上、自由の身となり、3年近くにわたる法廷闘争は幕を閉じた。
孟被告は、ファーウェイとイランに通信機器を販売していた同社の関連企業スカイコム(Skycom)との関係をめぐり英金融大手HSBC銀行に虚偽の申告をしたとして、米当局により詐欺罪で起訴されていた。
だが米検察は、孟被告が事実陳述書の内容に同意することと引き換えに、2022年12月1日までの訴追猶予で合意。被告が合意条件を順守すれば起訴を取り下げるとした。
これを受け、カナダ・バンクーバー(Vancouver)の裁判所は、孟被告を3年間の自宅軟禁から解放することを決定。孟被告は、2018年12月1日に身柄を拘束されて以降初めて、中国への帰国が可能となった。
ファーウェイの創業者、任正非(Ren Zhengfei)氏の娘である孟被告は、同社の将来を担う人物と目されていた。孟被告の身柄拘束により米中関係は悪化し、カナダを巻き込む長期の外交危機を引き起こした。中国はその後、カナダ人2人を拘束しており、孟被告拘束への報復とみられている。(c)AFP
ファーウェイCFO、自由の身に 米検察と司法取引 - AFPBB News
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