ネット通販のアマゾンと出版大手の講談社が今月、取次会社を経ない「直接取引」を始めた。KADOKAWAは自社から直接書店に配送し、商社は人工知能(AI)を使って配本を効率化する会社を準備するなど、流通改革の動きが出版界で続く。流通を担う取次会社は危機感を募らせる。
出版流通では、書店と出版社の間に問屋にあたる取次会社が入って全国に本や雑誌を配送する。ネット書店のアマゾンも取次会社から書籍を入手し、消費者に届けてきた。今回、講談社から直接取り寄せることで日数の短縮が期待される。
アマゾンジャパン広報部は直接取引の意義について「豊富な品ぞろえとお客様への迅速な配送が可能になる」としている。
両社の直接取引の当面の対象は、人気の3シリーズ「講談社現代新書」「ブルーバックス」「講談社学術文庫」の既刊本。講談社は効果を見極め、他の書籍や新刊本への拡大を検討する。
取次会社「異例の事態で驚いている」
アマゾンは、取次大手の日本出版販売(日販)などと取引する一方、講談社以外に約3千社と直接取引してきた。ただ、業界をリードする講談社が直接取引に加わったことに「異例の事態で驚いている」(取次会社幹部)と波紋が広がる。
講談社は2大取次会社である…
講談社とアマゾン、「異例」直接取引の背景は 待ったなしの流通改革 - 朝日新聞デジタル
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