米国の長期国債利回りが23日に急上昇し、30年債利回りの上昇幅は1年半ぶりの大きさとなった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合でタカ派トーンが示され、トレーダーが利上げ開始時期の見通しを2022年末に前倒しした。
30年債利回りはニューヨーク時間午前11時20分現在、前日比12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、1.93%。コロナ禍が深刻化した2020年3月以降で最も大きな上昇幅を記録した。10年債利回りも同午後0時10分現在、10bp上昇し、1.40%となった。
2022年12月限フェデラルファンド(FF)金利先物のインプライドイールドは、この2日間で約5bp上昇し0.28%となった。これは、来年12月までに0.25ポイントの利上げが実施される可能性が完全に織り込まれたことを示唆する。投資家はこれまで利上げ開始を23年の早い時期と考えていた。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は、22年9月のFOMC会合までに利上げが行われる確率がほぼ五分五分であることを示している。
22日のFOMC会合後、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は記者会見で、11月にも資産購入縮小を開始し、22年半ばまでにそのプロセスを完了させる可能性を示唆した。同時に公表された金利予測分布図(ドット・プロット)でも、当局者18人のうち9人が22年の利上げを見込んでいることが示され、6月時点の7人から増加した。予測中央値では、FF金利は23年に1%に、24年に1.75%にそれぞれ上昇することが示唆された。
FRB議長、テーパリング11月開始の可能性指摘-22年半ば完了も (2)
原題: Treasury Yields Leap as Traders Accelerate U.S. Rate Liftoff Bet(抜粋)
米長期債利回り急伸、FOMC後にトレーダーが利上げ時期予想前倒し - ブルームバーグ
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