16日の米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が反落。オプションと先物取引の期限を翌日に控え、不安定な値動きとなった。米国債は続落。
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前日に8月以来の大幅上昇となっていたS&P500種は、素材やエネルギー関連を中心に下落。この日発表された指標では、8月の 小売売上高が予想外に増加し、需要の底堅さを示唆した。一方、先週の米新規失業保険申請 件数は増加に転じた。
S&P500種は前日比0.2%安の4473.75。ダウ平均は63.07ドル(0.2%)安の34751.32ドル。一方、ナスダック総合指数は0.1%上昇し2日続伸。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時51分現在、10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.33%。
Eトレード・ファイナンシャルの投資戦略担当マネジングディレクター、マイク・ローウェンガート氏は、「ここ数週間に見られた若干の下落基調が反転するかどうかは、まだ現時点ではわからない」と述べた。
外国為替市場ではドルが全面高。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時、約2週間ぶりの高水準となった。米小売売上高の予想外の増加を受け、金融緩和が縮小されるとの観測が強まった。
ドル指数は0.4%上昇。ドルは対円で0.3%高の1ドル=109円74銭。一時は109円83銭まで上昇した。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1768ドル。
ニューヨーク原油先物相場は変わらず。原油オプションの権利行使期限を控えたポジション調整も影響し、方向感に欠ける展開となった。
ブラック・ダイヤモンド・コモディティーズの原油担当ディレクター、スペンサー・ボスコ氏は、早い時間に原油先物が売られたのはドルの上昇に反応した動きだと指摘。ただその後は、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)オプションの権利行使期限を控えてポジションをスクエアにする動きが見られ、それが下げの一部を埋めたと分析した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比変わらずの1バレル=72.61ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は21セント上げて75.67ドルで引けた。
ニューヨーク金先物相場は続落。米小売売上高の予想外の増加で力強い景気回復が示唆され、金融緩和が近く縮小されるとの観測が広がった。また米国債利回りとドルが上げを拡大し、金の投資妙味が後退した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は2.1%安の1オンス=1756.70ドルで終了。
原題: Stocks Drop as September Swoon Resumes; Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Touches 2-Week High After Retail Sales Data: Inside G-10(抜粋)
Oil Erases Losses as Investors Weigh Crude Options Expiry(抜粋)
Silver Slumps to Lowest Since December as Treasury Yields Rise(抜粋)
(市場関係者のコメントを追加、相場を更新します)
【米国市況】S&P500小反落、国債続落-まちまちな指標を消化 - ブルームバーグ
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