宅配大手のヤマトホールディングス(HD)は2日、引っ越し事業を手がける100%子会社「ヤマトホームコンビニエンス」の株式の51%を、引っ越し大手のアートコーポレーション(大阪市)に売却すると発表した。ヤマトホームは2018年に法人向け引っ越し代金の過大請求が発覚して以降、業績が低迷しており、アート主導で立て直しを図る。
来年1月17日に譲渡する。売却額は公表していない。ヤマトホームの21年3月期の業績は、売上高にあたる営業収益が268億円、本業のもうけを示す営業利益は56億円の赤字だった。営業赤字は3年連続となる。
ヤマトHDとアートは昨年10月から引っ越し事業の協業を検討していた。アートは大型家具・家電の配送に強みを持つヤマトホームのノウハウを生かし、収益拡大を目指す。
ヤマト、引っ越し事業子会社株をアートに売却…過大請求発覚で業績低迷 - 読売新聞
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