【6月4日 AFP】米ユナイテッド航空(United Airlines)は3日、米航空機ベンチャー「ブーム・スーパーソニック(Boom Supersonic)」から超音速機15機を購入する計画を発表した。2003年に「コンコルド(Concorde)」が退役して以降途絶えていた超音速の空の旅が復活する可能性がある。
両社の共同発表によると、ユナイテッド航空はブーム社の超音速機「オーバーチュア(Overture)」が「ユナイテッドが求める安全性、運用性、持続可能性に関する厳しい要件」を満たし次第、同機を購入し、2029年の就航を目指す。
今回の契約で、ユナイテッド航空は15機を購入し、さらに35機を追加購入する権利を得た。両社は購入額を明らかにしていない。
かつてもてはやされていた超音速の空の旅が復活する可能性があるが、一部の専門家は懐疑的な見方を示しており、特に就航時期について疑問を呈している。
コンサルティング会社AIRの専門家、ミシェル・メルルゾー(Michel Merluzeau)氏は、「興味深いアイデアだが、疑問点も多い」と述べた。規制当局の承認を得ることのできる新型民間機の開発には、100億~150億ドル(約1兆1000億~1兆6000億円)かかると同氏は試算する。
「それについては現実的に考える必要がある」と話すメルルゾー氏は、就航は2035年か2040年がより現実的だと考えている。
ユナイテッド航空が何らかの支払いに合意したのか、あるいは今回の発表が購入する意向を示すものなのかは明らかではないと、メルルゾー氏は述べた。
両社によると、オーバーチュアの速度は現状の航空機の2倍で、米ニュージャージー州ニューアーク(Newark)~英ロンドン間を3時間半、米サンフランシスコ~東京間を6時間で結ぶことができる。
オーバーチュアは再生可能な燃料を使用するため、炭素使用量は「正味ゼロ」になるという。(c)AFP/John BIERS
米ユナイテッド航空、超音速機15機購入へ 東京~サンフランシスコを6時間 - AFPBB News
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