日産自動車は、提携先のドイツの自動車メーカー「ダイムラー」の株式をすべて売却すると発表しました。売却額は日本円で1500億円余りで、新型コロナウイルスの影響などで業績が低迷する中、売却で得た資金は車の電動化への投資に充てる方針です。
発表によりますと、日産自動車は保有するドイツの自動車大手ダイムラーのすべての株式をおよそ11億ユーロ、日本円で1500億円余りで機関投資家に売却します。
日産は、2010年に幅広い分野で協力する巨大自動車グループを目指してフランスのルノーとともにダイムラーのすべての株式の1.5%分を取得し提携しました。
提携では小型車の共同開発などを進めてきましたが、その後、日産はルノー、三菱自動車工業の3社で連合を組み、ダイムラーとの協業は進展していませんでした。
また、ことし3月には日産とともにダイムラーの株式を取得したルノーも売却を発表しています。
日産は「ダイムラーとのパートナーシップに変更はなく、複数の分野での協業をこれまでどおり継続していく」としています。
日産は販売不振や新型コロナウイルスの影響で業績が低迷していて、今回の株式売却で得た資金は世界で加速している車の電動化への投資に充てる方針です。
日産 ダイムラー株すべて売却へ 資金は車の電動化への投資に - NHK NEWS WEB
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