東京株式相場は5日続伸。米長期金利上昇が落ち着き、リクルートホールディングス、資生堂、オリエンタルランド、パナソニックといった一部の銘柄の買い注文が先行してTOPIXを押し上げた。
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市場関係者の見方
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト
- 日本株が全体的に強いというよりは個別の物色の結果、指数が上昇した
- 投資家は28日の米PCEデフレーターや来月の連邦公開市場員会(FOMC)控えて、方向性を確認するまでは慎重姿勢をまだ崩せず方向感は出にくい
- ビットコインは下げ止まったとはいえ高値からはだいぶ安い水準で、なかなかリスクに対して積極的にはなれないがさらに売りに傾ける必要もない
- 米国の金融政策が大きな転換点を迎えつつあり、テーパリングの議論が始まることは覚悟しているが、テーパリング開始が前倒しなのか後ろ倒しなのか見極めるために身動きとりづらい
三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジスト
- 市場全体に影響している強力な材料が見当たらない状況で、米長期金利上昇が一時期と比べるとだいぶ落ち着いてきていることが一番大きな材料
- 今は安定しているが、今週末の米国のインフレ率や来週の雇用統計データの発表があるためマーケットはまだ不透明
- 特に雇用統計は4月に市場予想を大きく下回り、5月の結果を控えて今週と来週はマーケットの変動への備えが必要だ
東証33業種
上昇率上位 | 空運、陸運、サービス、化学、電機、その他製品、機械、小売業 |
下落率上位 | 鉄鋼、パルプ・紙、電気・ガス、銀行、石油・石炭、海運 |
背景
- クラリダFRB副議長、 テーパリング開始は今後数回の会合で協議可能
- 米消費者信頼感指数、5月は117.2に低下-市場予想も下回る
- 米新築住宅販売、4月は予想よりも減少-高価格が需要を抑制
- 米国株は小反落、インフレ兆候を材料視
- 米国10年債利回りは1.56%と4ベーシスポイント(bp)低下
日本株5日続伸、米金利落ち着き個別物色-リクルトHや資生堂高い - ブルームバーグ
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