米ダラス連銀のカプラン総裁は金融市場に過剰なリスクテークの兆候が見られるとして、米金融当局が大規模な債券購入の縮小を議論し始めるべき時がきたと述べた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長と見解の相違が示された。
カプラン総裁は30日にバーチャル形式で開かれたイベントで、「金融市場で過剰さや不均衡がみられる段階になった」と発言。「それに対して私は非常に注意を払っており、だからこそできるだけ早期に資産購入の調整について話し始めることが適切になると考えている」と述べた。
カプラン氏は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を持たない。
パウエル議長は28日にFOMC会合後の記者会見で、まだ資産購入の縮小について話す時期ではないと 発言。FOMCは債券購入について、目標である最大限の雇用と物価安定に向けて「一段と顕著な進展」があるまで現行ペースを維持すると改めて声明で表明した。
米経済が新型コロナウイルス流行から回復するのに伴い、そうした目安に想定よりも速く近づいているとカプラン氏は説明。「私が1月に予想していたよりも、また他の人が想定していたよりも早期にその目安に到達すると考える」とし、「こうした資産購入への依存をやめる方向に動き始められるようになれば、米経済ははるかに健全になるだろう」と話した。
原題:
Fed’s Kaplan Wants to Talk Tapering, Breaking Ranks With Powell(抜粋)
ダラス連銀総裁、「早期に資産購入の調整について話し始めるのが適切」 - ブルームバーグ
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